SPRING 2017 SEASON VISUAL

VISUAL

ANNA SUI 2017 SS ディレクション

今シーズンのコンセプトは、「Miss American Pie(ミス アメリカン パイ)」です。
アナ・スイは アメリカのポップカルチャーをこよなく愛し、そしてその文化に常に魅了されてきました。今シーズンは、アナ・スイが訪れた、ニューヨークにあるアメリカン・フォーク・アート・ミュージアムやニューヨーク・ヒストリカル・ソサイエティー・ミュージアム・アンド・ライブラリーで、感銘を受けた数々のアメリカン・フォーク・アートを元に、時代が育てたハンドメイドで華やかなアメリカン ポップカルチャーに注目しました。アナ・スイが影響を受けたものすべてをギュギュっと詰め込んだ、まるで「アメリカのパイ」のように、スイートで甘酸っぱい思い出のストーリーが今シーズンは描かれています。
今回はフォトグラファーに、ニューヨークを拠点に活動するKT Auleta(ケイティ・アウレタ)を迎え、1922年に作られたメリーゴーランド「JANE’S CAROUSEL」にて撮影が行われました。アメリカと90年近い歳月を共に過ごした木製のメリーゴーランドは、アメリカン・フォーク・アートでもあり、華やかで楽しいアメリカンポップカルチャーの象徴でもあります。このメリーゴーランドと共にその時代のアメリカに回帰し、夢見心地な世界観や、物思いに耽るストーリーを描き、またランウェイショーのイメージになった、エレクトリカルパレード的なポップで華やかなアメリカも表現しました。ランウェイにも登場したMadison Stubbington(マディソン・スタビントン)をモデルに迎え、メリーゴーランドがゆっくりと回転するドリーミーで楽しい雰囲気の中で撮影が行われました。
<春ビジュアル>
微笑みを浮かべつつも凛と佇む白馬に寄り添い、夢見心地に廻るメリーゴーランドに夢を膨らませながら、時の流れに心を委ね、ゆっくりと流れる時間を楽しむアナ スイガールを描きました。また、縦のビジュアルでは、ドリーミーなアナ スイの世界と対比して、黒髪がなびくスマートな馬に飛び乗り、「Live Your Dream - 自分の夢を生きる」アナ スイガールが、物思いに耽るストーリーを表現しました。

PLACE

[ Jane's Carousel/ジェーンズ・カルーセル ]

「Jane's Carousel/ジェーンズ・カルーセル」は、ニューヨークのイーストリバー沿いにあるブルックリン・ブリッジ・パーク公園内に永久展示されている、ヴィンテージのメリーゴーランドです。1922年にフィラデルフィア・トボガン・カンパニー社によって製造されたこのメリーゴーランドは、鉄鋼産業の街として栄えたオハイオ州ヤングスタウンのテーマパーク、イドラパークのアトラクションの一つとして、1988年までの間、現役で活躍していました。テーマパークの閉鎖後、当時イーストリバー沿いの開発のアトラクションとしてメリーゴーランドを探していた、ディベロッパーのデビット・ウォレンタスと、その妻で化粧品会社のアートディレクターだったジェーン夫妻が、このメリーゴーランドを購入しました。傷みがひどく、原形もはっきりとしなかったメリーゴーランドをなんとか復元しようと、ジェーンはリサーチと研究を重ね、25年以上もの歳月をかけました。そして遂に、2011年に完成したブルックリン・ブリッジ・パーク公園に、完全に修復した姿での移設を成功させました。
メリーゴーランドの購入と修復にあたって苦労したことの1つとして、「メリーゴーランドがまるでスクラップのようにバラ売りされていたため、すべてをオークションで購入しなくはいけなかったことだった」とジェーンは後に語っています。彼女は、自身が修復のリーダーとして工具を手に、60年近くの間、何度も上塗りされ続けてきた48体の木彫の馬の塗装を手作業で剥がし、そして自らが筆をもってメリーゴーランドの細部の色を忠実に再現し、オリジナルに近い形で復元させました。
このメリーゴーランドは現在、歴史的建造物として国からの指定を受け、世界的に有名な建築家ジャン・ヌーベルが公園内に建てたガラスの宝箱の様なモダンな建造物の中に保管されています。夕暮れ時にこのガラス箱の中でゆっくりと廻るメリーゴーランドから放たれる淡い光は、古き良きアメリカの象徴として、摩天楼の夜景の輝きに勝るとも劣らない美しい光を放ち、それはまるで、ニューヨークに住む恋人達を照らす灯台の様に、人々を引き寄せています。

CREW LIST

ANNA SUI 2017 SS Crew List

Art Direction: Anna Sui
Photographer: KT Auleta
Female Model: Madison Stubbington
Wardrobe Stylist: Bill Mullen
Hair: Jordan Sparkes
Make Up: Kabuki
Manicure: Dawn Sterling

ARCHIVES

FALL & WINTER 2016

秋ビジュアル

冬ビジュアル

今シーズンのコンセプトは、「ポップサイデリック(POP-Sydelic)」です。
1960年代のポップアーティストのPeter Blake(ピーター・ブレイク)、Niki de Saint Phalle(ニキ・ド・サンファレ)、Tadanori Yokoo(横尾忠則)、Richard Lindner(リチャード・リンドナー)の作品やそのサイケデリックな色使いからインスパイアされました。
今回はフォトグラファーに、パリを拠点とするフォトグラファーデュオ、Sofia Sanchez and Mauro Mongiello(ソフィア・サンチェス&マウロ・モンジェロ)を迎え、ニューヨークのスタジオにてアナ スイのポップサイデリックな世界観を再現しました。
またランウェイも歩いた新星モデルのWillow Hand(ウィロー・ハンド)が登場し、エナジェティックで楽しい雰囲気の中で撮影が行われました。
<秋ビジュアル>
秋ビジュアルのインスピレーションは、アナ・スイが感銘したロンドンのPACEギャラリーで開催されたRobert Fraser(ロバート・フレイザー)の回顧展です。
今回のインスピレーションの1人としているアーティストのPeter Blakeを話題にさせ、1960年代のアート業界に革命を起こしたアートディーラーのロバート・フレイザーのオフィスからインスパイアされ、アナ スイアートコレクターズオフィスのシーンを作りました。
アートピースには、今シーズンのランウェイにも登場したハンドペイントされたバッグなど、夢のあるアイテムのほか、過去のランウェイで実際に使われたランウェイ用プロップやアナ・スイが集めているドーリーヘッド、そして現在も実際に仕事で使っている机など、アナ・スイ自身が個人的に思い入れのあるプロップが今回の撮影のために集められ、アートに囲まれながら仕事をするアナ スイガールの気持ちを表現しました。
<冬ビジュアル>
冬ビジュアルは、シーズンのインスピレーションであるアーティストの作品を元に、アートオブジェが創られ、アナ スイアートギャラリーの空間を演出しました。
キューブ状のポップなオブジェに描かれた鮮やかでサイケデリックなジュエル色彩のハート、星、そして虹は、今シーズンのランウェイルックのプリントのデザインにも登場します。
アナ・スイがこよなく愛し、またインスピレーションの一部としても取り入れている「アート」を、ギャラリーの空間で楽しむポップなアナ スイガールを表現しました。

SPRING & SUMMER 2016

春ビジュアル

夏Ⅰビジュアル

夏Ⅱビジュアル

シーズンのコンセプトは、「ポリネシアン(Polynesian)」です。
アナ・スイ自身がタヒチを訪れて味わった自然が作り出すカラーパレットやトロピカルな植物、タヒチ文化を背景に描かれたフランスの画家ポール・ゴーギャンの絵や小説「バウンティ号の叛乱」、南の楽園タヒチの自然の美しさに感銘して描かれたアンリ・マティスの絵、そしてアメリカに40年代50年代に強く影響を与えたポリネシア文化の「sarong 映画」や「TIKIラウンジ」など、さまざまなインスピレーションを取り入れています。
フォトグラファーには、世界的に活躍されているレスリー・キー氏を迎え、1908年に作られたホテル「THE JANE (HOTEL)」にて撮影が行われました。
また、アナ スイブランド日本上陸20周年を迎え、日本のアーティストとのコラボレーションとして、20歳の女性からフレッシュな魅力の中にしっかりとした芯を持つ乃木坂46の生駒里奈氏に登場して頂きました。
<春ビジュアル>
ニューヨークのアート業界やファッションプライベートパーティーの会場として使用されることが多い「THE JANE (HOTEL)」で、今回のインスピレーションの1つとなっているBIBAにインスパイアされた部屋のシーン再現。
ヴィンテージ家具とフリンジ付きのランプに交え、タヒチのエギゾチックな世界を主体としたsarong 映画のシーンにも映し出されている色取り取りの南国の植物で部屋全体を華やかに演出しました。
<夏Ⅰビジュアル>
かつては港町としても有名であったニューヨーク。
タイタニックの船員も滞在していたとされる「THE JANE (HOTEL)」のロビーの中心にある大きな暖炉。冬場は火が灯り、世界中から集まるお客さまの心までも暖めてきた暖炉は、夏場はしっとりと冷えきっています。今回その可憐な暖炉をアンリ・マティスもが感銘した燃えるような色取り取りの南国の花々で明るく灯しました。生駒里奈氏が花々に囲まれたこの不思議な世界に迷い込み、20歳として新しい門出を迎え、新たなジャーニーへと旅立つ思いを表現しました。
<夏Ⅱビジュアル>
タヒチにバケーションに来た、その感覚をモデルとして世界的に活躍されているKOuKA氏に表現してもらいました。今年20歳を迎えるKOuKA氏は、活動の拠点を日本からニューヨークに移され、人生の新たなステップを踏まれました。
日本上陸20周年を迎えたアナ スイブランドも同様、ブランドとして新たなステージを迎えます。

FALL & WINTER 2015

秋ビジュアル

冬ビジュアル

シーズンのコンセプトは、「ノルディック(Nordic)」です。
ミッドセンチュリー時代に大きな影響を与えた北欧のテキスタイルデザインと北欧の民族であるバイキング(THE VIKING)にインスパイアされています。
今回フォトグラファーには、パリを拠点とするデュオフォトグラファー Sofia Sanchez and Mauro Mongiello を迎え、NYセントラルパーク内に保存されている19世紀にスウェーデンから持ってこられ、現在では操り人形劇場として使われている歴史的建造物の「スウェーディッシュ・コテージ・マリオネット・シアター」にて撮影を行いました。
また、前回に続き、アナ スイブランドと日本のアーティストとのコラボレーションとして、今シーズンは乃木坂46のメンバーである齋藤飛鳥氏、斉藤優里氏、北野日奈子氏を起用し、普段とは違う一面が見えるハイファッション的な演出となりました。
<秋ビジュアル>
アナ・スイがデザインする洋服同様、コテージのスウェーデンらしいディテイル部分に注目し、モデルを北欧神話に登場する妖精に例え、木枯らしの中でたたずむ妖精3人がコテージと一体化するようなイメージで撮影しました。
<冬ビジュアル>
寒々しい木々に囲まれ、北欧の自然を崇拝して力強く生きる女性を表現。
北欧の神秘的な世界で温かく佇む夢見る3人の表情にはリラックスと緊張感が入り交じり、色鮮やかなアナ スイプリントが更に存在感を引き立てるビジュアルとなりました。

SPRING & SUMMER 2015

春ビジュアル

夏ビジュアル

シーズンのコンセプトは、「コズミック ロックスター」です。
デザイナーのアナ・スイが影響を受けた60~70年代の数々のロンドンのグラフィックやポスターの色彩を基調に、インディゴを纏うサイケデリックロックバンドのイメージとコズミック(宇宙的)な世界を融合させたアナ スイワールド。
アナ・スイのインスピレーションにも登場するサイケデリックロックの神様、ジミ・ヘンドリックスが、自分の夢を託して1970年に作ったレコーディングスタジオ「エレクトリック・レディ・スタジオ」にて撮影を行い、フォトグラファーには、Emma Summertonを迎え、色彩豊かなビジュアルとなりました。
また、アナ スイブランドと日本のアーティストとのコラボレーションとしてダンサーの大貫勇輔を起用し、アナ スイブランド広告初のメンズモデルの登場となりました。
<春ビジュアル>
「エレクトリック・レディ・スタジオ」のアイコンとして知られる宇宙的なペインティングの壁を背景に、アナ・スイが好むフリンジ付きのランプ、コズミックな小物や数々のヴィンテージ楽器などを用い、臨場感のある空間でエッジのあるロック調な撮影となりました。
<夏ビジュアル>
春ビジュアルとは異なった色彩のトーンで、「夏の温かい太陽の光の木漏れ日の中でくつろぐロックスターな2人」をイメージし、ワードローブの黄色のプリントをベースとして、ソファーの柄やレコード棚のラインにつながるデザインを考え60~70年代のヴィンテージのフィルム調な雰囲気を演出しました。